獨協医科大学アマチュア無線愛好会の歴史



獨協医科大学には、学友会所属のJM1YUPの他にいくつかのクラブ局が開設されています。
教職員のクラブ局としては第一外科のJI1ZJD, JN1ZPJ、第一内科のJM1YOGが有ります。
しかし、何といっても臨床研究棟屋上に設置された430MHz帯と1.2GHz帯のレピーター局
JP1YEVを中心とするが獨協医大アマチュア無線愛好会がその活動の中心です。

JI1ZJDについて

獨協医科大学が始まって間もない頃、第一外科にたまたまJH1IZM,JR1SJJ,JA2TJYそれにJA0BXPの4局が揃いました。それならクラブ局を開局するしかないということになり、急遽申請書類を準備して申請し、JI1ZJDのコールがおりました。JA0BXPが撮った獨協医科大学病院の写真を載せてQSLカードを作りました。



開局に際しては、研究棟の屋上にANTを上げ、更にケーブルを研究室まで引く許可を学長から戴きました。医療とアマチュア無線とに全く関わりが無ければ簡単に許可されなかったことと思われます。世界的にはMARCO(Medical Amateru Radio Council)という組織が有り、JA0BXPが日本で2番目のメンバーであったこと、またJA0BXPが日本のCQ Ham Radio誌にMARCOの紹介記事を書いていたこと、日本にMARS(Medical Amateur Radio Society in Japan)という組織が有り、JA0BXPはこの組織の前身の頃事務局役を行っていたことが役に立ちました。最近では神戸大震災の時にアマチュア無線が活躍しました。次に出てくる獨協医大レピーター局は緊急時の連絡に必ずや役に立つ筈です。その後、緊急時にアマチュア無線を通じて医師が対応する件に関して取材を受け、NHKのニュースで放送されました。MARCOの前Secretary(現在名誉Secretary)のWA6CRN、Dr. William L. Sprague(放射線科医)も獨協医大の研究室にある私どものシャックを尋ねてくれました。

その後、日本でもレピーター局が許可されることになり、4名のメンバーとJQ1JPQとで話し合い、これまた申請することにしました。

JP1YEV開局前後

但し、メンバーの少ない愛好会ですので経費を極力抑えなければなりません。当時もメーカー製の430MHz帯レピーター機は有りましたが、50万円近くしました。そこで、ティンカー製のコントローラーと格安なモービル機を2台入手し、もっとも金額の張るデュープレクサは省くことにし、送信、受信それぞれ専用の2本のGP(グランドプレーン・アンテナ)を用意して、1本は屋上のらせん階段に固定し、もう一本はJR1SJJがマストを持って屋上を駆け回り、受信側にサプレッションの無いところを探したところ何と430MHzの八木アンテナを取り付けてあったマストの位置が一番FBということが分かり、そこに固定しました。送信側・受信側両アンテナ間の距離はさほど無く7m程度で、高低差約2mでした。電源については当時のT−Zone宇都宮店店長が寄付してくれました。(TNX田中OM)

関係各位の御協力により20万円の手作りレピーターが完成しました。開局は2月8日で、屋上は大変寒く、5名のメンバーは震えながら設定したことが昨日のことのように思い出されます。

次に起きた問題は妨害です。地上高50mにアンテナが上がっていますので、サービスエリアが広く、それだけにユーザ−も多くまた妨害も深刻でした。ビームアンテナで妨害局の方向を探知したりJH1IZMとその方向に車で探索したりということも有りました。

緊急時に何時でも対応できるためには停電が起きてもある程度の時間は動いていなければなりません。AC電源が落ちてもバッテリに切り替わるような回路を付加しました。更にタイムアウト時に音声合成ユニットから「予定のお時間よ!」というメッセージを送信するようにしたり、宇宙船アポロとの交信の際有名になったAOS(受信に移る時ピッと音が鳴る)も付けました。更に故障時にも対応できるようレピーターのコントロール基板をもう一組購入し予備機を製作しました。



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